コレステロールは悪者か?①

今日はなぜかコレステロールの話をすることが多く、代謝について書いていこうと考えている。友人もコレステロールが高いと言われて薬を飲んでコントロールするよう言われたそうだ。だが実際ではコレステロールは人間の体の中で合成されるものがあり人間にとって必要なものである。ではコレステロールは悪者なのであろうか?

コレステロールが健康に影響を及ぼすと言われるようになったのは、1913年にロシアの病理学者ニコライ・アニタコワがウサギにコレステロールを与える実験をおこなったところ、動脈にコレステロールが付着して動脈硬化が起こった事で、コレステロールが動脈硬化の原因であるとして発表した。だが、その後の研究でウサギは草食動物であり、普段はコレステロールなどは全く摂取しない動物であるため、コレステロールを投与した場合それがそのまま血中コレステロールを上昇させてしまう事が分かった。人間はもともと肉食だったためコレステロールを調整する仕組みができていたのでウサギとは根本的に仕組みが違うのだ。だが100年前の実験が、そのまま受け継がれ現在に至っているみたいだ。

60年代には本格的にコレステロールが健康に悪いと言われ始め、肉や卵が健康に良くないと言われるようになった。

1990年代にはコレステロールはHDL(善玉)LDL(悪玉)と2種に分けれるようになった。

最近では、この悪玉、善玉と分けかたはおかしいといわれるようになり、世界的な基準と日本脂質学会の見解に照らし合わせ2015年には厚生労働省はコレステロールの食事での摂取制限を撤廃した。しかし日本動脈硬化学会では未だコレステロールを危険視し、違った見解をしている。

コレステロールは体にとって必要不可欠で脳の成分の30パーセントを占め、細胞膜の流動性、神経伝達、ホルモンなど人間にとってとても重要な役割を担っている。したがってそのコレステロールの働きを正確に知り判断する事が大切である。

次回はコレステロールの働きについてや、HDLやLDLについても書いて行こうと思う。

 

パーフェクトコーディング理論について

前回コーディングについて書いた。今回はビタミンの、大量摂取が必要だという根拠となる理論でパーフェクトコーディング理論について。

この理論は人間の弱点と言われており、何故病気の罹患など個人差が出るかという理由付けにもなる。

コーディングの図式は、DNA→転写→RNA→翻訳→酵素タンパク→代謝産物という風になる。

もし酵素から代謝産物を作ろうとするとき、協同因子(補酵素など)の助けが必要である。例えば副腎皮質ホルモン合成に必要なヒドロキシコレステロールの反応はコレステロールにニコチン酸が働きがけが必要である。このコレステロールである基質に協同因子であるニコチン酸が働く事により代謝産物であるヒドロキシコレステロールが出来上がるということになる。

この基質と協同因子は、錠前と鍵の関係にあり上手くかみ合わないと反応を起こさないというややこしさがある。これはDNAのアミノ酸配列が万人に共通でないため上手く反応しない場合がある。大まかに見れば人の形をしているが、顔を見れば一人一人違うのと一緒である。

基質と協同因子は、全体として熱運動による[ゆらぎ]によりブルブルと震えていて、そのためぴったりと鍵と錠前がはまる瞬間がなければいけない。2つの分子が結合する確率のことを『確率的親和力』(パーフェクトコーディング)といわれている。

確率的親和力が10分の1であれば10回に一度の確率でしか結合がおこらず代謝産物ができないということになり、『コーティング効率が低い』ということになる。

確率的親和力は1を100%結合するとかんがえる。

代謝の種類は数千といわれており全てにおいて確率的親和力が1である事は考えられず、何かしら体質の弱点がある。

この弱点を補う考えとしてメガビタミン主義という思想がある。

例えば先ほど出てきたコレステロールをヒドロキシコレステロールに変える酵素と、ニコチン酸の確率的親和力を0.1とするとニコチン酸を10倍の濃度にすると確率的親和力は、1となり100%結合し代謝産物をスムーズに作る事ができる。

ちなみにニコチン酸とはナイアシンといわれビタミンB3の事である。このビタミン、最近統合失調症に効果があると言われているビタミンである。アミノ酸であるトリプトファンからでもB2.B6の力を借りて体内で作る事ができるが60対1の割合というかなりの量のトリプトファンが必要になるため、不足しやすいビタミンである。不足するとペラグラの原因(記憶障害、統合失調、日光などの刺激で皮膚炎)となる。

人間の個体差で補酵素であるビタミンは100倍、ミネラルは10倍の確率的親和力の個体差があるらしい。

ビタミンやミネラルなどの中には許容摂取量があるものもあるが、ギリギリまで摂取した方が良いように思う。

少し話はずれるが特に日本の女性の鉄不足は深刻らしい。外国では鉄分不足の女性は出産させてもらえない国もあるらしい。出産や妊娠を控えた方は、なるべく補酵素、補因子である、ビタミン、ミネラルの摂取を心がけた方が良いみたいです。

次回は少しづつビタミンの話や代謝について書いて行こうと考えていますのでよろしくお願いします。

コーディングについて。

今回で二回目の投稿です。

よくうちの子は私に似て頭がいいとか、足が長いとか、運動ができるとか、あの家のお父さんの遺伝のおかげで頭がいいとか聞くことがあるが、

遺伝とはどういった事なのだろう?

分子生物学の中の言葉でコーディングというのがある。

コーディングとは簡単に言えばDNA→(転写)→RNA→(翻訳)→タンパク質という過程のことである。これが生体内で絶えず行われている。ここで面白いのが人間の遺伝子DNAはタンパク質をつくるための設計図ということになる。ということは顔やら体形、性格などタンパク質をつくる設計図の違いということになる。

また、たんぱく質と聞けばだいたい想像するのが肉と想像する方が多数であるように思われるが、DNAで作られるたんぱく質はほとんどが酵素と言われる人間の中で起こる科学反応を大きく促進する物質を作る。さらに皮膚や血管など線維結合をするものにも大量に使われている。免疫やホルモンなどもたんぱく質が使われている。

したがってたんぱく質というのは不足すると生命活動が営まれないということになる。

一言でたんぱく質と言っても多種多用で実は21種類のアミノ酸の組み合わせで出来ている。その組み合わせを設計図を収めているのがDNAである。

DNAは1アデニン(A)、2シトシン(C)、3グアニン(G)、4チミン(T)という4つの塩基が対になって塩基対がはしごのように連なり二重螺旋構造になっている。これは中学の生物にも出てくるので組み合わせ等は省くが、これらのDNA分子ははしごが割れ開裂する。その片割れは核の外にRNAとなりでていきます。RNAはDNAの暗号を転写して、核の外に伝えるのでmRNA(メッセンジャーRNA)と呼びます。

開裂して一本鎖になっているmRNAが核の外にでると、リボゾームとtRNA(トランスファーRNA)というものがやってきます。そしてmRNAと結合しtRNAにくっついていたアミノ酸ははなれます。

そうやって離れたアミノ酸は順次ペプチド結合によって、結合し、100個以下のもをオリゴペプチド、100以上ではポリペプチドといい、このポリペプチドをたんぱく質といいます。ちなみに、このアミノ酸をくっつけるのも酵素によって行なわれます。

代謝などの生体反応や身体構成というのはほとんどたんぱく質を介して行われている。

ストレスが多くかかったり、成長期の子供、病気や怪我をすると大量にたんぱく質や補酵素であるビタミン、ミネラルが必要となる。これからが不足すると、生体を維持できない、健康を維持出来ないということになる。

体内のたんぱく質は8割は再利用するらしいが、あとは排泄されてしまう。1日だいたい体重の、1000の1グラム以上のたんぱく質摂取する必要があるそうだ。

次回はパーフェクトローディング理論について書いていきたい。